V戦士・岩村明憲氏がWBC侍J初戦に見た課題と収穫「あらためて足は大事」
エース菅野に期待する投球は…「完全シャットアウト」
実際に試合で指揮を執る人、プレーする人の大変さを分かりつつも「見る立場になると、どうしても完璧を求めてしまう」と笑う岩村氏。7回に則本昂大投手(楽天)がデスパイネにソロ弾を浴びた後に気持ちを切り替えるフォローはできなかったのか、控え野手を1イニングだけでも出場させて独特の雰囲気を感じさせた方がよかったのでは、と鋭い指摘は続くが、それができるのも白星スタートが切れたからこそ。初戦を取った勢いに乗り、8日に迎え撃つのはオーストラリア代表だ。ここでは日本のエース、菅野智之投手(巨人)がマウンドに上がる。
「期待するのは、完全シャットアウト。オーストラリアの息の根を止めるようなピッチングを見せてほしいね。65球という球数制限はあるけど、そこは気にせずに『俺がゼロに抑えてやる!』っていう気持ちを全面に押し出していい。
オーストラリアは夏が終わったところで、選手の体の動きはいいかもしれない。でも、国内リーグを比べたら、NPBの方が断然レベルが高いんだから。そこはジタバタする必要はない。菅野に限らず、選手はみんな自分がするべきことに集中しさえすれば、必ず勝利を手にすることができる。期待してるよ」
2勝すれば、1次ラウンド通過に大きく近づく。打線は好調を維持できるのか。エース菅野はどんな投球を見せてくれるのか。オーストラリア戦は8日午後7時に火ぶたが切って落とされる。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count