V戦士・岩村明憲氏が豪州戦の千賀快投を絶賛「あのフォークは打てない」
劣勢を優勢に変える球場の雰囲気「360度すべて侍ジャパンを応援してくれる」
「あの場面は、球場の雰囲気、お客さんの声援が、打球をニンジャ菊池のところに運ばせた。俺も経験があるけど、特にWBCで感じる球場の雰囲気やお客さんの声援は、選手にいつも以上の力を引き出させるものがある。劣勢を優勢に変えるくらいの力があるね。東京ドームの中が360度すべて侍ジャパンを応援してくれるんだから。このホームアドバンテージは大きいね。
マウンドに上がって6球連続でボールだった岡田に、あの場面でストライクを投げさせ、ゲッツーを打たせた。そうさせたお客さんの力はすごいし、それを受け止めてパフォーマンスで示せた岡田もすごい。岡田が持っているものだと思うよ」
2連勝した侍ジャパンは、10日に第3戦中国戦を迎える。3戦全勝で1次ラウンド突破を目指すが、9日の中国vsオーストラリア戦で中国が負ければ、2次ラウンド進出が決定。そうなった場合には、第3戦での選手起用がポイントになるだろう。
「投げていない投手をマウンドに上げたいよね。先発は武田翔太だろうから、その後を藤浪(晋太郎)、増井(浩俊)、松井(裕樹)とつなぐ感じかな。
問題は野手。キューバ戦で代打・内川(聖一)、守備固め・平田(良介)は使ったけど、田中(広輔)、秋山(翔吾)、大野(奨太)、炭谷(銀仁朗)が出てない。
彼らもWBCの試合勘は大事だから、2次ラウンドに進む前に一度使っておきたいよね。レギュラーの調子も落としたくないだろうから、彼らをどのタイミングでどうに使うか。もちろん、中国に足をすくわれるようなことはあっちゃいけない。うまく選手を起用しながら、3戦全勝で1次ラウンドを突破してもらいたいね」
韓国・ソウルで開催中のプールAでは、早くもオランダとイスラエルが1次ラウンド突破を決めた。12日から東京ドームで始まる2次ラウンドに侍ジャパンもコマを進められるのか。残り1戦も勝って、全戦勝利で2次ラウンドを迎えたい。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count