韓国に「井の中の蛙」の批判 同国大リーガーが警鐘「今のままでは勝てない」
秋信守が警鐘「大きな変化」必要
「私はアマチュア野球からしっかり見つめ直す必要があると考える。今の(育成)方法のままでは、他国の選手たちに勝てないと思う」
日本でも広く知られている事実だが、韓国の高校野球チームは約50校しかない。そこから選手が成長して、韓国プロ野球の10球団でプレーすることになる。逆に日本は高校野球のチーム数が4000を越える。これは韓国の80倍だ。韓国ではメジャーリーガーが輩出されるエリート選手が育つ環境は整ってはいるものの、選手層が薄くなるのは誰の目にも明らかだ。これは近年、韓国野球界が抱えている課題なのだが、解決策は見いだせていない。
だからこそ、チュ・シンスは今大会の結果を受けて、「韓国野球全体が大きく変化していかなければならない」と警鐘を鳴らす。
一方でチュ・シンスは今大会、代表メンバーにリストアップされながらも、球団側の意向で出場を辞退せざるを得なかったことについて「見る側の立場としてはとても辛いものがあった。力になれずに申し訳ない気持ちもある」と悔しさをあらわにしていた。
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金 明昱●文 text by Myung-wook Kim