メジャー復帰目指す元虎マートンの激動人生に米紙「ハリウッドの脚本のよう」
忘れられない日本の記憶、「スタンドは大盛り上がりだった」
「ハリウッドの脚本のようだ。年を経ったアスリートは諦めない。プレーを上達させるために世界中を巡る。そして、かつて叶わなかったことを成し遂げるために、全ての始まりの場所に戻る。マット・マートンはクライマックス、正念場を迎えている。
ジャーニーマンはデトロイトで野球界最高のカムバックストーリーの1つを描こうとしている。しかし、これが映画なら誰も見ないだろう。彼の存在を知らないタイガースの選手もいるのだから」
メジャー復帰への挑戦はまるでハリウッド映画と評されている35歳のベテランは、タイガースでのメジャー昇格を目指すフロリダ州レークランドでのスプリングトレーニングで、外野手の仲間から「20代前半ですか?」と質問されるほど若々しさを発しているという。
2010年、阪神のデビューシーズンに当時NPB新記録の214安打をマークした日本時代を、こう振り返っている。
「日本では最初のレギュラーシーズンの最初のイニングを覚えている。スタンドは大盛り上がりだった。これで初回か。この盛り上がりが続くことはないだろうな、と思ったんだ。サッカーの国際試合のようだったよ。バンドは演奏していて、フラッグがたな引いていた。アメージングな光景だったよ」