メジャー復帰目指す元虎マートンの激動人生に米紙「ハリウッドの脚本のよう」
引き際の美学、「最後の瞬間まで立ち止まりたくない」
記事によると、2014年に首位打者に輝き、阪神を日本シリーズ出場に導いたマートンは、メジャー再挑戦の思いが日に日に高まっていたという。NPBの他の球団から高額オファーも届いたというが、カブス移籍を選択。記事ではワールドシリーズを制したスター揃いの強豪で、3Aのアイオワ・カブスで2番目の年長野手として打率.314、出塁率.349、長打率.398という成績を残したことを紹介しているが、メジャー復帰の夢は叶わず。昨年11月にカブスから放出された。
「レースに出るなら、最後にはご褒美を勝ち取りたい。アスリートとして競争者として最後の瞬間まで立ち止まりたくないという衝動が自分の中にあるんだ」
こう語ったマートンは、やがて来る引退の日について「その日がやってきたら、終わりの日がやってきたら、ある程度の安堵のため息とほろ苦い気持ちがそこにはあると思う」と明かしたという。
若いマイナーリーガーとともに、白球と夢を追い続ける35歳のマートン。2009年のロッキーズ以来となるメジャーの舞台を今季、踏むことができるだろうか。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count