イスラエルの米124勝右腕、日本戦“二刀流”志願「打席はストレス少ない」
カブス時代の2008年は福留とチームメイト
「うちのチームは投手登録が15人だから、野手が2人足りない。日本戦で代打が必要な場面も出てくるだろうから、マウンドで貢献できない分、バットで貢献するよって監督には伝えているんだ。本当に使ってくれるかどうかは分からないけど、準備はしっかり整っているよ」
カブス時代の2008年には、現阪神の福留孝介とチームメイトだった。遠征先のバーで偶然メディアと遭遇すると、一足先に店を出る時に軽く右手を挙げながら「また明日、球場で!」と爽やかに立ち去った。実はこの時、メディア分の会計もすべて支払っていたのだが、そんなことには一言も触れず場を辞す男気とスマートさを持つ。
「チームが勝つためだったら、どんなことでもする。第一、マウンドで投げるよりも打席に立つ方がストレスが少なくていいんだ。これは自分のストレス発散の1つ。それで貢献できるなら、いつでもお安いご用だ」
そういって満面の笑顔を浮かべる38歳ベテラン右腕。志願の“二刀流”代打が、ひょっとすると日本戦で大きなカギを握ることになるかもしれない。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count