メジャー屈指の右腕クエトがWBC決勝Rでドミニカ合流の意向「俺は参戦したい」
2次Rの真っ最中のドミニカ共和国、決勝R進出ならクエトが参戦か
前回大会王者のドミニカ共和国が第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で決勝ラウンドに進出した場合、ジャイアンツのジョニー・クエト投手が加わる可能性をMLB公式サイトが伝えている。本人が出場の意向を示したもの。
マウンド上で体をひねり、打者に背中を見せる独特の投球フォームが野茂英雄氏のトルネード投法を彷彿させる右腕。2015年のシーズン途中に加入したロイヤルズではワールドシリーズ制覇に貢献し、その後、ジャイアンツと6年総額1億3000万ドル(約147億円)の大型契約を結んだ。昨季は期待に応え、18勝5敗、防御率2.79の好成績を収めている。
MLB公式サイトはそのクエトが、現在WBC2次ラウンドを戦っているドミニカ共和国に言及したことを紹介。本人は「もしも決勝ラウンドがやってきて、かつ、チームがオレを必要とするなら、自分は橋を渡り、参戦するよ」と語ったという。
記事ではクエトがWBCの開幕の段階で調整が間に合わずに合流を果たせなかったこと、家族の健康問題でジャイアンツへの合流が遅れたことなどを紹介。それでもすでにオープン戦に登板するなど、順調に調整を進めているという。
本人は記事の中で「フィジカル的な準備はできている」と語る一方、万全な投球ができるまでにはもう少し時間がかかる見通しだという。それでも「俺は参戦したい」と国を背負って戦う意気込みを見せている。
ドミニカ共和国はプエルトリコ、アメリカ、ベネズエラと強豪揃いのF組初戦でプエルトリコに1-3で敗れ、黒星発進となった。ここから巻き返し、決勝ラウンドへの切符をつかめか。そしてその際にクエトが加わることがあるのか。WBC制覇に向けてどの国も必死。メジャートップ選手を揃えるドミニカ共和国の動向にも注目だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count