「最初で最後」「チャンスは1回、2回」― ソフトB江川が秘める背水の覚悟
OP戦の最後まで続く競争、江川はアピールが奏功し遠征に帯同
ソフトバンクは17日から埼玉、横浜への遠征に出るが、指揮官は「ビジター3試合だけだから、そんなにたくさん(の選手)は連れていけない」と語った。「絞込みもそろそろやらないといけないからね。もちろん、その後も試合はあるから(選手を)入れ替えることもある」と、オープン戦の最後まで1軍枠をかけた競争が続くことを示唆する。もちろん、江川はこの日のアピールが効いて遠征組に名を連ねた。
「ずっとキャンプから若手ががんばっているのはわかっていました。(1軍を巡る競争は)人との勝負ですが、人のことばかり気にしていると自分を見失うので、自分がやれることをやろうと思ってやってきました。まだシーズンは始まっていないので、これからどんどんレベルを上げていきたいです」
17日には、ひと足早くウエスタン・リーグが開幕を迎える。昨年、ファーム通算100号本塁打を放つなど、チームのウ・リーグ5連覇に大きく貢献してきた江川だが、今年こそシーズンを通して1軍で活躍するために、17日からの遠征でも猛アピールを続けていく。
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藤浦一都●文 text by Kazuto Fujiura