履正社、V候補対決制し秋春日本一へ好発進 9回2死から一挙7点で日大三下す
5-5同点の9回に7得点、11安打で12得点
第89回選抜高校野球が19日から甲子園球場で開幕し、優勝候補同士の対戦となった第2試合は履正社(大阪)が日大三(東京)を12-5で下して初戦を突破した。履正社は5-5で迎えた9回に一挙7点を奪い、競り勝った。
昨秋の近畿大会を制し、明治神宮大会も優勝した履正社と、6年ぶり19度目の出場となった日大三。強豪同士の一戦は日大三が初回に大西のタイムリー三塁打などで2点を先制した。しかし、履正社も3回に反撃し、西山のタイムリー二塁打で1点差とすると、5回1死二、三塁から石田が左中間スタンドへ逆転3ランをマーク。さらに7回にも2死一、三塁から溝辺のタイムリーヒットで1点を加点し、リードを3点に広げた。
日大三も粘りを見せる。7回裏の攻撃で1死一、二塁の好機を作るとエース桜井自ら右翼へ2点二塁打をマーク。1点差と追いすがる。さらに8回、1死二塁から津原が右中間を破るタイムリー三塁打で同点とした。
しかし履正社は9回2死二塁から溝辺が三遊間を破る勝ち越しタイムリーをマーク。さらにプロ注目の安田がレフトフェンス直撃の二塁打。その後も若林のタイムリー内野安打で1点を追加すると、2死満塁として代打・白滝が走者一掃のタイムリー三塁打。さらに相手のミスも絡んで、この回、一挙7点を奪った。
履正社はそのまま勝利し、秋春の日本一に向けて好発進。11安打で12点を奪う猛攻を見せた。一方、日大三は都決勝で早稲田実・清宮幸太郎から5打席連続三振を奪った桜井が強打者・安田から3三振を奪うなど、強力打線を相手に13奪三振の力投を見せたが、岡部との小刻みな継投策に出た9回の大量失点で力尽きた。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count