侍J、敗戦の中にも光明 準決勝・米国戦へカギ握る救援陣の存在

牧田が感じたやりづらさ、「相手に合わせないように」

 一方でボールには大きな違和感はなく、「そんなにビックリするほどというわけではなかった」。「今日しっかりマウンドに立てて、しっかり投げられたので、あとはしっかり体調を整えて、どこで行っても投げられるようにあと2つだけ勝てるように頑張りたいです」と力を込めた。

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侍ジャパン・牧田和久【写真:Getty Images】

 また、8回を3者凡退で仕留めた牧田は「バッターボックスに入ってくる間合いが長かったり、なかなか自分のテンポで投げることができなかったんですけど、明後日アメリカ戦ですけど、そういうバッターが多いのかなと」と実際に打者と対峙した感想を語り、「自分の間で入ってくるバッターが多いと思うので、その辺で相手に合わせないように。自分(ピッチャー)先行でいけたらなと思います」と気を引き締めた。

 投げづらさを感じながらも積極的に勝負したという右腕は「明後日のアメリカ代表は強打者ばかりなので、そういうところも見逃さずフルスイングで長打っていうのがあると思うので」と警戒しつつ、「球場の雰囲気も多分アメリカ代表っていうこともあって、完全アウェーだと思うので、その中でも東京ドームと同じで、歓声に惑わされないで、しっかり自分の間で、ゆっくり冷静に考えて入っていけたらなと思います」と準決勝を見据えた。

 強力打線を擁するアメリカを勢いに乗せれば、決勝は遠のく。日本が誇る投手陣がいかに踏ん張れるかも準決勝突破の鍵。東京ラウンドから安定した投球を見せている救援投手たちにかかる期待は大きい。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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