また4強止まり、蘭監督は“珍プレー”悔やむ 「初回の走塁が差を生んだ」

プエルトリコは日本より上? 「今大会で対戦した中で最強だった」

 メジャーのベテランと有望株を絶妙のバランスでミックスしたプエルトリコ、内野にスター選手を揃えたオランダ。ともに2大会連続の準決勝進出を果たした両国の対戦は、感情がぶつかりあう大熱戦となった。延長10回にはバレンティンが顔付近への投球に激昂し、両軍選手がベンチから飛び出して乱闘寸前になる場面も。ヤクルトの主砲はモリーナになだめられて何とか落ち着きを取り戻したが、ミューレン監督は「選手は気持ちを入れ込んで戦っている。感情がほとばしるのは、私たちも望んでいること」と振り返った。

“死の組”となった米国の2次ラウンドでも強さを見せ、開幕から無傷の7連勝で2大会連続の決勝進出を決めたプエルトリコについて、指揮官は試合後に「無敗という記録の通り。我々が今大会で対戦した中で最強だった」と脱帽。オランダは2次ラウンド初戦で侍ジャパンに延長11回の熱戦の末に6-8で敗れていたが、日本ではなくプエルトリコを「最強」と表現した。そして、またしてもわずかな差で勝利を逃した。

 侍ジャパンが21日(日本時間22日)の準決勝で米国を敗れば、プエルトリコと今大会7戦全勝同士の決勝が実現する。文字通り「世界最強」の名をかけた決勝の舞台に進むことが出来るか。まずは、母国・米国との大一番に注目が集まる。

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フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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