WBCで躍進の蘭バレンティンに米国でも脚光「これまで見てきた誰よりも熱い」
打率.615、4本塁打、12打点、プロファーも称賛「偉大な打者」
第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で見せた活躍により、ヤクルトに所属するオランダ代表主砲ウラディミール・バレンティンが米国内でも脚光を浴びている。
20日(日本時間21日)にロサンゼルスのドジャースタジアムで行われた準決勝プエルトリコ戦では先制2ランを含む4打数3安打2打点1四球と大暴れ。試合は延長戦タイブレークの末に敗れたものの、強烈な印象を残した。試合後、米メディアはレンジャーズで活躍するチームメイトのプロファーが「彼にとって素晴らしい大会だったね。メジャーでプレーするためにアメリカに戻る機会を得たと願うよ。彼ならできると思う。偉大な打者だ。力だけじゃなく、偉大な打者だよ」と称えた様子もレポートした。
今大会は7試合で打率.615、4本塁打、12打点と現時点での“3冠”。際立った打撃を見せて大会を去ることになったスラッガーについて、MLB公式動画サイト「Cut4」では「ここまでWBCを見ているのであれば、ウラディミール・バレンティンという名前に見覚えがあるはずだ」とレポートし、過去にメジャーで放った特大本塁打を紹介した。
バレンティンが最後にメジャーの舞台に立ったのはレッズに所属した2009年。9月1日のパイレーツ戦でメジャー最後の本塁打を放っているが、当時、米メディアの間で「レッズの本拠地であるグレート・アメリカン・ボールパークでの最長不倒弾」とレポートされていたという。
また、「本塁打を放った直後に感情を爆発させるその仕草は、我々がこれまでに見てきた誰よりも熱い」とそのキャラクターを伝え、大会期間中に本人が明かしていたメジャー復帰への思いも紹介。「みんなに自分がまだまだやれるということを見せるつもりだし、少なくとも打者としては成長している。年齢も重ね、バッティングというものを理解することができた。このトーナメントで戦い、成功を収めることで、今後さらに扉が開くことになればと思う。アメリカへのカムバックなどのね」と語っていたという。
ヤクルトでは日本球界の最多記録となるシーズン60本塁打をマーク。今季も主砲として期待されている。WBCで大暴れしたスラッガーが今季のペナントレースでどんな打撃を見せてくれるのか。その活躍が注目される。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count