仙台育英、初戦敗退 悲願V今春もならず エース長谷川、168球で力尽きる
大会NO1左腕の呼び声高い長谷川、終盤に打ち込まれて逆転負け
第89回選抜高校野球大会(第4日)は23日、仙台育英(宮城)が1回戦で福井工大福井(福井)に4-6で逆転負けを喫した。エース左腕・長谷川拓帆(3年)が終盤に打ち込まれ、9回10安打6失点。悲願の初優勝は、またもならなかった。
初回。先頭のプロ注目・西巻の左前打を口火に1死二塁とすると、3番・山田、4番・佐川の連続タイムリーで幸先良く2点を先行した。
しかし、4回に先発・長谷川が捕まった。先頭に四球を与えると、2死から4番・山岸に同点2ランを被弾。この日初めて打たれた安打が痛恨の一発となった。
6回。打線が奮起した。先頭・西巻のゴロを相手遊撃手が中堅方向にはじく間に一気に二進(記録は失策)。好走塁で好機を作ると、1死一、三塁から3番・山田の犠飛、2死二塁から5番・杉山の左前適時打で2点を勝ち越した。
ところが、8回に長谷川が崩れた。連打で無死一、二塁。続く打者の投前バントを好フィールディングを見せ、投―三―一の併殺でピンチを切り抜けたかに見えたが、そこから死球、四球で満塁。続く5番・鳥谷に同点の2点タイムリーを浴びた。
すると、9回には自らの暴投とタイムリーで2点を勝ち越し、逆転負けを喫した。
大会NO1左腕の呼び声高かった長谷川だが、168球で力尽きた。東北勢初の優勝を狙っていたチームも、悲願の優勝旗を持ち帰ることは今大会もできなかった。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count