欠点は見て見ぬふり 松坂大輔の恩師が明かす「良いところを伸ばす」指導論
欠点は“見て見ぬふり”…「素材を伸ばせるのが、良い指導者」
大枝さんは、子供たちに持っている力を存分に発揮させるため、利点を伸ばすことを大切にし、欠点は“見て見ぬふり”をしているという。
「子供たちの持っている素材を伸ばせるのが、良い指導者だと思っています。良いところが伸びると、子供たちは力を発揮するので、欠点には目をつむるようにしています」
「良いところを伸ばす」という指導方法は、現代の子供たちの生活環境も影響している。
「昔と違って、自分の中で考え込んでしまう子供たちが多いです。スマートフォンやゲームの影響でしょうか、自分のイメージを持ってしまう子が多い。考えてしまうと、投げられなくなってします。イップスになる子供たちが多いんです」
スランプになると、とことん調子を落としてしまうため「打てなくなったら何も教えない」という指導方法を取っているそうだ。
「会話をして、伸び伸びやらせています。2、3週間我慢すれば、ふとしたきっかけで状況も変わってきます。打てない時を、いかに耐えられるかだと思います」