“サバイバル”は至難の業…日本球界に順応できたパ助っ人は?
メヒアが見せる進化とは…
しかし翌年は開幕から不振にあえぐ。前年に450打席で34本記録したホームランは、フルシーズンで525打席に立ちながら27本にとどまり、打率も5分以上落とす結果に(2014年.290→2015年.235)。この数字だけ見ると、2015年シーズンは一見するとただ不調に陥っただけのシーズンに映ってしまう。しかしその裏でメヒアは、確実に日本野球へとフィットしていた。次のデータを見て欲しい。
【メヒア選手 個人成績推移】
2014年 396打数 156三振 45四球
2015年 473打数 153三振 45四球
2016年 511打数 148三振 59四球
見てわかる通り、打数の増加と対照的に、三振数は減少傾向にある。にもかかわらず、四球を選ぶ割合が大幅に増えたわけではない。メヒアのボールにコンタクトする技術が進化しているということが推測される。日本人投手独特の変化球を多めに使用する野球に適応し、的確にバットをボールに当てる技術が身についたからこそ、年々三振の数を減らすことができているのではないだろうか。
昨シーズン中には埼玉西武と新たに契約を結び、この先もその雄姿を見られることが決まったメヒア。徐々に日本の投手に慣れ、技術に磨きがかかった彼のさらなる活躍に期待したい。
パ・リーグ各球団には他にも、ディクソン投手(オリックス)やスタンリッジ投手(千葉ロッテ)、ウルフ投手(埼玉西武)など、日本で長きにわたって活躍している外国人選手が数多く在籍する。果たして今シーズン新たに日本での地位を確立する選手は現れるか。外国人選手たちの活躍から目が離せない。
(記事提供:パ・リーグ インサイト)
【了】
「パ・リーグ インサイト」編集部●文