パを彩る即戦力 「一発勝負」で腕を磨いた選手たちの魅力
楽天・嶋の穴を埋めた足立、オリ吉田一もブレイクの兆し
昨年、ケガで一時離脱した楽天の嶋選手の穴を埋めたのは、ルーキーだった足立祐一選手。足立は2012年に神奈川大からパナソニックに入社すると、社会人3年目となる2014年シーズンから出場機会が増加。翌年には大阪ガスの補強選手として出場した都市対抗野球大会で優秀選手に選ばれた。その後日本代表入りするなど順調に経験を積み、楽天からドラフト6位で指名を受け、入団を果たした。昨年は73試合に出場し、プロ初ホームランも記録。肩の強さも折り紙付きであり、嶋に続く第2捕手にとどまらず、正捕手の座を狙う。
オリックスに2013年のドラフト1位で入団した吉田一将投手は、日本大からJR東日本に入社した1年目から都市対抗野球で久慈賞、日本選手権では敢闘賞を受賞し、その名を高めた右腕。2年目にも都市対抗にて優秀選手に選ばれるなど社会人でトップレベルの活躍を見せていた。プロ入り後はなかなか思うような結果を残せずにいたが、昨年中継ぎとして54試に登板、防御率2.66という結果を残し、ブレイクの兆しを見せている。
その吉田一に続くドラフト2位でオリックスに入団したのは、東明大貴投手。桐蔭横浜大学卒業後、富士重工業入社1年目となる2012年から都市対抗の舞台を経験すると、2年目には日立製作所の補強選手として2年連続で都市対抗野球に出場する。そして同年の日本選手権ではチームを2006年以来となる決勝へ導いて敢闘賞を受賞している。プロ2年目に初の2桁勝利を記録するも、昨年は1勝10敗と勝ち星から見放される結果に。今年は巻き返しを狙っている。