イチローの溢れる野球愛に注目 米紙が選ぶ「野球への永遠の愛を誓った6人」
通算7度の殿堂訪問「そこにいるだけで気持ちがいいんです」
さらに、イチローには幼少時から貫いてきた流儀があるという。プロ野球選手になることを夢見た子供の頃に、夢を実現するには「野球で必要なすべてのスキルで優秀でなければいけない」と考え、「送球、守備、打撃、走塁」の全てでスキルアップを目指した。何か1つに偏るのではなく、必要なもの全てを磨くという姿勢は、今も変わらないそうだ。
イチローはこの変わらぬアプローチを続け、昨季メジャー30人目となる3000本安打の偉業を達成。現役引退後には有資格1年目でメジャー殿堂入りが確実視されている。カナダとの国境に程近いニューヨーク州クーパーズタウンにあるメジャー殿堂に7度も足を運んでいるが、頻繁な訪問について「理由があるわけではないのです。この人やあの人が見たいというものでもない。そこにいるだけで気持ちがいいんです」と話したそうだ。
野球に深い愛情を注ぐイチローは、メジャーの伝統に身を浸し、先人たちの歴史に触れることが、心からの楽しみだという。そんな求道者・イチローが今季目指すのは、他でもない、まだ経験のないワールドシリーズの舞台だ。
今回の特集では、イチローの他にも、ドジャースのスペイン語放送アナウンサーとして59年目を迎えるエクアドル出身のハイメ・ハリン氏、メジャーコーチとして34年目を迎えるダイヤモンドバックスコーチのデーブ・マッケイ氏、591本塁打を記録しているエンゼルスのアルバート・プホルス内野手、現役17年目を迎えるヤンキースのCC・サバシア投手、メジャー40年目を迎える名物審判ジョー・ウェスト氏が紹介されている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count