「福岡発 売り子名鑑」金色帽子のビジター担当 きっかけは「人見知り克服」

50円高い「ドライプレミアム」担当、ビジター席の楽しみは全国のファンとの交流

 球場の新たなエンターテインメントになっている「売り子」。美女どころといわれる福岡で働くアサヒビール、キリンビールの両メーカーの売り子を不定期連載で紹介する「福岡発 売り子名鑑」の第2回をお届けする。

不定期連載「福岡発 売り子名鑑」第1回はこちら

 第2回は、アサヒビールの「ひびき」さん、だ。

「野球が好きだったのと、人見知りで初対面の人と話すのが苦手だった自分を変えたいと思って応募しました。いろんな人と関われる、一度に3万人、4万人が入るドームがいいなと思いました」

 売り子へ挑戦するキッカケをこう説明してくれたひびきさんは、福岡で大学に通う4年生。小柄で、あどけなさの残る可愛らしい21歳である。

 売り子歴は今季で4年目となるベテラン。三塁側内野席、左翼外野席で、アサヒビールの中でも単価が50円高い「ドライプレミアム」の売り子さんだ。人見知りを克服するために、飛び込んだ売り子の世界。「ビジター席なので、全国のファンの方と交流できる。ソフトバンクの良さだけじゃなく、他のチームの良さも分かるようになりました。特に挙げるなら、ロッテですね。応援もそうですし、ロッテのファンの方はヤフオクドームに行くなら、〇〇ちゃんから買いたいという人が多い。ビジターのファンに『ひびきちゃん、待ってたよ』と言ってもらえるのが嬉しい」と、今ではその世界に魅せられているのだという。

「ドライプレミアム」は通常のビールより単価が50円高い1杯750円のプレミアムビール。それだけに「手元に700円用意しているお客様に、あと50円頂けますか、というと、結構な確率で『じゃあいいや。お金返して』と言われてしまうんです」という苦労もある。そんな中で心強いのは常連の存在。「スーパードライ(注:アサヒビールの通常のビール)の時についたお客様は、プレミアムでも買ってくれます」。

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