過去3年の投打5傑で検証 スタートダッシュのカギを握る「春男」はこの選手

過去も圧倒的投球を見せてきたG菅野、パ打率5傑は…

【セ・リーグ勝利数5傑】
1.菅野智之(巨人) 11勝3敗 防御率1.38
2.小川泰弘(ヤクルト) 8勝2敗 防御率2.37
2.井納昇一(DeNA) 8勝5敗 防御率3.08
4.黒田博樹(広島) 7勝2敗 防御率2.63
4.野村祐輔(広島) 7勝5敗 防御率4.30
4.メッセンジャー(阪神) 7勝7敗 防御率3.95

 菅野はまさに巨人、そしてNPBのエースと呼ぶにふさわしい成績だ。春先からきちっと仕上げている。投球内容も圧倒的。また、昨年、防御率が大きく下落した小川だが、3、4月ではすでに3勝していた。彼も「春男」だと言えるだろう。

 黒田博樹は2年間で7勝2敗、安定感のある投球だった。彼の穴を野村以下の投手で埋めることができるだろうか。藤浪晋太郎、能見篤史の阪神勢はともに6勝(藤浪5敗、能見3敗)、石川雅規(ヤクルト)は5勝8敗。中日では大野雄大が3年で4勝(5敗)しているのが目立つ程度だ。

 次は打者を見ていこう。過去3年合計で200打席以上立った打者の打率5傑。

【パ・リーグ打率5傑】
1.内川聖一(ソフトバンク) .340、11本塁打58打点
2.藤田一也(楽天) .332、2本塁打24打点
3.角中勝也(ロッテ) .318、2本塁打30打点
4.松田宣浩(ソフトバンク) .305、14本塁打52打点
5.中村晃(ソフトバンク) .303、1本塁打28打点

 内川、角中という首位打者経験者に迫る形で通算打率.271の藤田が2位。藤田は打数は少ないながらもDeNA時代の2010年にも.360、2011年は.333と3、4月には高打率を挙げている。典型的な「春男」だ。

 また、ソフトバンク勢が3人。このチームには目ぼしい投手の「春男」はいないが、打者は春先から好調な選手が多い。大谷翔平は打席不足ながら打率.315、6本塁打26打点。今季の大活躍によってこの数字はさらに跳ね上がるだろう。

 過去3年、3、4月の最多本塁打、最多打点は16本塁打59打点の中田翔(日本ハム)。打率は.251と低いが、彼も「春男」だ。

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY