巨人OB川口和久氏が見るバッテリー陣のカギ、7年目右腕に送る叱咤激励
昨季セーブ王の澤村に送る叱咤激励「合格点をあげられない」
今季は守護神の変更もあった。9回のマウンドに上がるのは、新加入したドミニカ共和国出身の29歳右腕、カミネロ。一方、昨季抑えとして37セーブを挙げ、初セーブ王を獲得した澤村拓一投手は、オープン戦での登板はわずか1試合に止まり、現在は右肩痛のため3軍で調整中だ。
「昨シーズンはセーブ王を獲得しましたが、ふらふらしていましたね。投げ方がバラバラですから、課題は山積みです。今シーズンの使い方は難しいと思います。澤村が入団した時から携わっていますが、1年目が一番よかったですね。だんだん悪くなっている。澤村はとてもストイックです。その性格をよく理解して、起用法を考えなくてはいけないと思います」
澤村は入団1年目の2011年に11勝、翌年には10勝と、先発として2年連続で2ケタ勝利を挙げている。
「その後、先発が難しくなり抑えで起用しました。そのポジション(抑え)で求められるのは安定感とボールの精度です。澤村はもっと磨かないといけない。今の状態では、ジャイアンツの抑えのピッチャーとしては合格点をあげられないですね」
入団した当初の澤村を知るからこそ、川口氏が右腕に掛ける期待は大きくなり、厳しい叱咤激励が飛び出すようだ。