米人気男性誌がイチローを異例の特集「脇役に回りながら輝きを失わない」
同誌の元有名コラムニストを魅了「イチローは瀟洒かつ優美だ」
さらに「ルーティンと反復」から成り立つ野球を探究し続ける背番号51の姿を「修行僧」と形容。「7歳から毎日500回もバットを振り続け、オリックス入団後に型にはまらない打撃スタイルを完成させた」ことを紹介しながら、現在でも数々のルーティンや、日本から運び込んだマシンを利用した初動負荷トレーニングを続けるイチローは「決して道を逸脱することはない」と評している。
そして、スペインが生んだ伝説の詩人フェデリコ・ガルシア・ロルカに多大なる影響を受けたエスクワイア誌の元有名コラムニスト、ジョージ・フレイザー氏がすら「カリスマ性、才能、男振りの相乗効果的な組み合わせが生む、不思議な魅力に取り憑かれた」そうだ。記事では「イチローは瀟洒かつ優美だ。修行僧のような顔は陰影で縁取られている。手作りのグラブを使い、バットは一定の湿度で保管。フィールドを淡々と滑走する姿には、効率性と目的が染み込んでいる」と、文学的な表現を使って日本が生んだ“レジェンド”を称えている。
背番号51の佇まいに魅せられたのはフレイザー氏だけではない。マーリンズのドン・マッティングリー監督も「彼はただただクールなんだよ。彼がフライを捕球する姿や返球する姿を見てごらん。為すこと全てに独特なオーラが存在するんだ」と話し、絶賛したという。
メジャーの第一線で、いぶし銀の輝きを放つイチローはアメリカ人も賞賛するほどの風格を漂わせているようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count