飛躍が期待される選手も パ・リーグ所属の「東京六大学野球」出身者は?

早大出身者は2人が今年の開幕投手、慶応出身は日ハムの2人のみ

 選抜高校野球が大阪桐蔭の優勝で幕を閉じ、同時にプロ野球が開幕。8日には東京六大学野球も開幕を迎える。

 現存する大学野球リーグの中では最も古い歴史を持ち、かつては日本野球の人気の中心を担っていた東京六大学野球は早稲田大学、慶応義塾大学、明治大学、法政大学、東京大学、立教大学で構成されている。この六大学野球リーグでプレーしたのち、プロの世界へ飛び込んだ選手たちも多数いる。今回の「パ・リーグ インサイト」では、パ・リーグに所属する東京六大学野球出身選手をピックアップしてみたい(以下、選手名は卒業年度順)。

【早稲田大学】

 和田毅(福岡ソフトバンク)、大谷智久(千葉ロッテ)、大石達也(埼玉西武)、斎藤佑樹(北海道日本ハム)、横山貴明(楽天)、有原航平(北海道日本ハム)、中村奨吾(千葉ロッテ)、高梨雄平(楽天)、茂木栄五郎(楽天)、石井一成(北海道日本ハム)

 パ・リーグにおいては、東京六大学野球出身者は早稲田大学が最多の10選手。六大学史上最多通算476奪三振の記録を持つ和田、現役選手の中では六大学最多の通算31勝を挙げた斎藤佑、そして2000年の上重聡氏(当時立大、現日本テレビアナウンサー)に続いて六大学史上3人目の完全試合を達成した高梨など、そうそうたる記録を持つ選手たちが揃う。

 投手では和田、有原が今季の開幕投手を務め、大谷と大石もチームでリリーフ陣の一角を担うなど、チームの主力として定着。野手では昨年新人王に迫る活躍を見せた茂木と、チームの顔「背番号8」を背負うことになった中村が、チームの期待も高い。正念場を迎える斎藤佑はもちろんだが、今季新たにプロ入りを果たした高梨、石井一も、先輩たちに続けるか。


ソフトバンク・和田、巨人相手に6回を投げて4者連続を含む9奪三振【動画:パ・リーグTV】

【慶應義塾大学】

白村明弘(北海道日本ハム)、横尾俊建(北海道日本ハム)

 慶應義塾大学出身選手はセ・リーグでは伊藤隼太選手(阪神)や、福谷浩司投手(中日)など計4選手が在籍しているが、パ・リーグは現在、北海道日本ハムに所属する2名のみ。白村・横尾ともに6位指名と、いずれも下位指名から活躍を期している。

 白村は150キロ台の快速球を武器に2015年には50試合に登板。昨年は22試合の登板にとどまったが、巻き返しが期待されている。横尾はチーム期待の右の大砲候補。虎視眈々と定位置獲得を狙う。

 なお慶應OBは故・水原茂氏、故・藤田元司氏、故・別当薫氏、山下大輔氏、高橋由伸監督など指揮官を務める傾向がある。現在、埼玉西武でコーチを務める佐藤友亮コーチも慶應出身だが、いずれは先輩たちに続くことになるのだろうか。

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