創設1年目独立Lの滋賀ユナイテッドが黒星発進 桑田真澄氏の声援届かず

元巨人・桑田氏長男の真樹選手は「7番・DH」で先発出場

 降雨のため、試合途中でグラウンドに砂を入れる中断があったが、試合は何とか9回まで戦い終わり、4-7でゲームセット。滋賀ユナイテッドの記念すべき開幕戦は敗北で終わった。

 発足して間もないこともあり、まだチームとしての練熟度では、福井に一歩及ばない印象だった。それでも、滋賀県初のプロ野球チームの発足を喜ぶ2253人の観客は、雨が降る中でも熱心に応援を続けた。

 この日は巨人OB桑田真澄氏の姿もあった。昨季は信濃グランセローズに所属した長男の真樹選手が今季から滋賀に加入。「7番・DH」で先発したが、三邪飛、見逃し三振、見逃し三振、遊ゴロの4打数無安打に終わった。

 誕生したばかりのチームを率いるのは、元阪神の上園啓史監督。チームの歴史をスタートさせる試合を白星で飾れずに、「天候の悪い中、たくさんのお客さんが来てくれたのに、勝てなくて申し訳ない。四球を出し過ぎた」と振り返った。

 それでも、客席の熱い声援はしっかり伝わった。最後は「客席は熱気があって良かったと思った。勝つのはなかなか難しいが、1試合ごとに成長した姿を見せていきたい。期待してほしい」と話し、集まったファンに向けて、2戦目以降の奮起を誓った。

【了】

広尾晃●文 text by Koh Hiroo

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