「9年の時を経て」メジャー初昇格 ヤンキースの日系4世・ヒガシオカとは?
ヤンキースの救世主に? 「貢献できることは素晴らしい」
ヒガシオカについて、捕手出身のジョー・ジラルディ監督は「最も成長したのは打撃面だ。彼が18、19歳の時に見ているけど、キャッチングはどんな時でも大丈夫だった」と高く評価しているという。昨季は、2Aと3Aで計102試合に出場し、打率.276、21本塁打、81打点の好成績をマーク。ルーキーリーグなども含めてマイナー通算打率.242、2015年までの8シーズンで通算30本塁打だっただけに、打撃が急成長したことは確かなようだ。
指揮官が、ロマインとヒガシオカを併用する考えを明かしたことにも記事では言及。その上で「両者ともにただの守備的捕手とは思っていない。打撃面でも貢献してくれるだろう」と期待している。サンチェスを失った穴は、特に打線の中で大きい。しっかりと結果を残したいところだ。
FAで球団を去ることを選択せず、ヤンキース傘下で努力を重ねてきたヒガシオカは取材に対して「ヤンキースはキャリアを通じて多くのことをしてくれたし、プレーする機会も与えてくれた。だから、キャリアをスタートさせた球団で貢献できることは素晴らしいと思っている。球団に籍を置くみんなに、家族的なものが宿っているんだ」と決意を明かしている。地道にキャリアを積んできた日系4世が、名門球団の救世主となれるだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count