米記者が日本人2選手の去就解説 田中は「残留」、大谷移籍に「抜け道なし」
「メジャー球団が彼と長期契約を結ぶ見込みは高くない」
「球界全体が彼の右肘の靭帯部分断裂を知っています。もしオプトアウトする場合、彼は今の契約の残りの3年6700万ドルを上回る確信を持たねばならないでしょう」
同記者は、仮に今季も先発ローテーションを1年間守り抜いてオプトアウトしても、FAで長期契約を結べるかは分からないと指摘。「30試合以上の先発登板と200イニング前後のシーズンを2連続で達成すればそう確信できるかもしれませんが、そうだとしても、メジャー球団が彼と長期契約を結ぶ見込みは高くありません。まだ30歳のシーズンを迎えることになるにもかかわらずです」とした上で「最有力な説は、彼はヤンキースに残る、です」と結論づけている。
一方、早ければ今オフにもメジャー移籍が実現する可能性がある大谷について、渡米時期は「来季になるかもしれません」と分析。ただ、そのために“足かせ”となる新労使協定の話は、やはり避けて通れないという。
昨年末に米大リーグ機構(MLB)と選手会の間で合意に達した新労使協定では、「インターナショナル・ボーナス・プール」の対象が22歳以下から24歳以下に引き上げられた。これは、国外の若手選手と契約する際に設けられている契約金額の上限。戦力不均衡や青田買いが起こらないためのルールで、上限を超えた場合には罰金も含めた罰則が規定されている。