決断は英断となるか― DeNAラミ監督、勝利へ執念の配置転換
昨年は最終的にクローザーを任されたが…
山崎康は昨季、7、8月に調子を崩し、4試合連続で失点(計10点)。首脳陣から登板回避の“休養日”を与えられたこともあった。戦列復帰後も完全復調とはいかず、8月はビハインドの展開や8回に投げる場面も。最終的にはクローザーを任されたが、結局、シーズン終了まで完全復調はならなかった。
ラミレス監督はこの“前例”を踏まえた上で、早期決断に至ったようだ。勝ち負けに直結する9回ではなく、7回を任せることで重圧を軽減させ、この日のような力強いボールを投げる山崎康の姿を望んでいる。新守護神に指名されたパットンは昨季まで米大リーグのマイナーリーグで守護神を務めていた経験もあり、心配要素はない。
山崎康は今季は開幕から無失点投球を続け、直近2試合でやられただけだ。それでも2年目を迎えたラミレス監督は、昨年の二の舞を避けるかのようにすぐに別の輝ける場所を提供し、新たな方程式を確立しようとしている。抑えとして抜群の人気を誇る山崎康の配置転換は大きな決断だったはずだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count