ダルビッシュは「最高のフォーム」 MLBでセットポジション増のワケ、米紙分析
ワインドアップはさらに減少する?
160キロの豪速球を武器にするシンダガードも昨季からセットポジションにした一人。記事によると「(投球で)バランスを取ることにいつも苦労してきた。まったく制御できていなかった。今の投げ方が気に入っている。シンプルでリピートが簡単だからね」と話しており、フォームの変更を成功と捉えているようだ。
また、メッツのダン・ワーセン投手コーチは記事の中で「今後さらにこの傾向は強まるだろう。なぜなら全てシンプルになるからだ。時代と共に、投手の身体は以前より大きくなり、より動かす部分も多くなる。だからシンプルにしていかなければいけない」と証言している。
さらに、「リック・ピーターソンはアスレチックスのコーチ時代、投手たちに本塁に向かって正対して構えるのではなく、斜めに立つように指導していた。これは、ワインドアップ投法ではバランスを悪くしてしまいがちなプレート上での動きを、簡単にする狙いがあった」として、ピーターソン氏本人の「肝心なことは、この方がより簡単に繰り返せるフォームで、生物力学的にも自然な形なんだ」とコメントしたことも紹介されている。
メジャーのエース級が次々と“移行”していることによって、効率のいいセットポジションでの投球はさらに増えていくことになるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count