主に激務の遊撃で1767試合連続出場 鳥谷敬、歴代単独2位の大記録の価値
19日の中日戦で達成、1位の衣笠祥雄まではあと448試合
阪神の鳥谷敬は、4月19日の中日戦に出場。連続試合出場記録を1767とし、金本知憲を抜いて歴代単独2位になった。鳥谷は2004年9月9日の甲子園球場でのヤクルト戦に代打で出場して三振してから、1試合も欠場することなく試合出場を続けている。
そして18日、チームの監督である金本知憲の記録に並び、19日に抜いた。
特筆すべきは、鳥谷はこの記録の大部分の期間、遊撃手として出場したことだ。守備機会が多く、激務とされる遊撃手で1000試合以上連続出場したのは他には松井稼頭央しかいない。
1位の衣笠祥雄まではあと448試合、3シーズン以上かかる。6月26日に36歳になる鳥谷には厳しい数字となる。
連続試合出場は、チーム、監督の理解があれば、多少成績が不振でも延ばすことが可能な記録だ。衣笠祥雄は記録達成の間際には成績不振で賛否の声があった中、ニューヨーク・ヤンキース、ルー・ゲーリッグの記録を破った。金本知憲も、終盤には肩の故障で外野守備が厳しくなり、途中交代や途中出場で辛うじて連続出場を続けることが多くなった。その結果として2010年は全試合出場(144試合)して、規定打席未達と言うNPB史上唯一の珍記録を残している。
鳥谷敬もこの1、2年、遊撃手としての守備範囲の狭まり、打撃不振などで批判が高まった。今季は若手の北條史也に遊撃のポジションを譲り、三塁を守っている。今のところ打撃も好調。無理をして連続試合出場記録を伸ばしているというイメージはなくなった。