イチロー際立つ勝負強さ、凱旋弾に指揮官脱帽「あれができるのはイチだけ」

イエリッチ「彼にとっては当たり前」

 また同紙は「彼がホームランを放った時に、マーリンズのチームメートは誰も驚かなかった」とレポートし、チームメイトのイエリッチも「彼にとっては当り前さ。ああいった場面で、彼が他に何をすると言うんだい?」と語ったという。

 一方、マッティングリー監督にとっても敗戦の中で唯一笑顔を見せることができる瞬間だったようだ。本塁打を予想していたかと問われた指揮官は「ノーだ。あれを見ることができて、本当に興味深いよ。(あれができるのは)イチだけなんだよ。わかるかい? すごくクールだよね」と称賛したという。

 2001年の渡米以降、17年連続となる本塁打を記念すべき試合で放ったイチロー。今季はこの試合前まで打率.067と低迷しており、その勝負強さが一層、際立つ形となった。

 イチローはこの日の2安打でメジャー通算3033安打となり、歴代24位のロッド・カルー(3053本)まで残り「20」となった。またここまで11試合の出場で19打数3安打、打率.158となっている。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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