少年野球人口減少&体力低下に危機感 西武など埼玉4球団が新プロジェクト

埼玉県内4球団でプロジェクト発足、47都道府県初の試み

 埼玉県に本拠地を置く女子プロ野球の埼玉アストライア、NPBパ・リーグの埼玉西武ライオンズ、ルートインBCリーグの武蔵ヒートベアーズ、女子ソフトボールリーグ1部の戸田中央総合病院メディクスの4球団は20日、埼玉西武ライオンズ本社で記者会見を開き、47都道府県初の取り組みとして、埼玉県内の野球・ソフトボールチーム連携事業「PLAY-BALL!埼玉」プロジェクトをスタートすると発表した。

 ここ数年、少年野球人口は激減している。2010年以降、小学生で5.8万人、中学生で10.6万人も減少した。また子供の体力の低下も深刻で、ソフトボール投げの遠投距離は30年前と比べて男子で約6メートル、女子で4メートル減少している。

 こうした状況に危機感を抱いた埼玉西武ライオンズは、数年前から小学校低学年以下の幼児に野球に親しんでもらう訪問事業を展開してきたが、これをさらに進めるために県内3球団に声をかけてプロジェクトをはじめることになった。

 埼玉西武ライオンズの井上純一事業部長は「同じ県にNPB、独立リーグ、女子プロ野球、女子ソフトボールリーグ1部の球団が揃うのは全国でも稀、問題意識を共有する4球団が各球団の本拠地を拠点に『PLAY-BALL!埼玉』という共通のプロジェクトを実施する」と説明した。

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