田中将大、復調を印象づける「今季最高」のスプリット 女房役も太鼓判

“代役”女房役のロマインも称賛「4球種をどんな状況でも使うことができる」

 そして、復調に太鼓判を押したのが女房役だ。同紙は「オースティン・ロマインは、タナカのスプリットは『今季最高』だったと語る。彼は、好ましくない状況から逃れるタナカの能力に驚くことはなかった」とレポート。 ロマインは田中について「彼は働き者だよ。どのように投げれば良いか理解している。とても賢いしね。そして非常に才能に溢れてる。彼は、4球種をどんな状況でも使うことができる。だから、彼にとって切り抜けることはできないと思える状況はないんだ。僕にもね」と話したという。

 若きスター候補の正捕手サンチェスが負傷離脱し、現在コンビを組んでいるロマインだが、田中のことは入団当時から知る存在。2014、15年は公式戦で田中の女房役を務めることはなかったが、春季キャンプなどではボールを受けてきた。そして、昨年は9試合でコンビを組み、防御率2.16と上々の成績をマーク。昨年7試合で防御率1.94と田中と抜群の相性を見せたサンチェスには及ばなかったものの、信頼できるパートナーだ。そんなロマインも田中の投球に確かな手応えを感じている。

「ゆっくりと、しかし確実に、タナカは最悪のスタートから彼自身の2017年シーズンへと前進を見せている」

 同紙もエース右腕のさらなる“上昇”に期待を寄せる。ワールドシリーズ制覇、そして日本人初のサイ・ヤング賞を目指すシーズン。スタートこそ躓いたが、田中が本来の姿を早くも取り戻しつつある。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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