クロワッサン最高、カツオに大満足― 球団副社長が明かすマニーの高知生活

野球に対する真摯な姿勢に感銘「日本の野球を学びたい―」

 北古味氏は、特に野球に対する真摯な態度に感銘を受けたという。

「私はMLB時代にイチローから打撃について教えを受けた。日本に行けば、野球を教えてくれる人がたくさんいると聞く。日本の野球を学びたい――。彼はまじめな顔で、こう言いました」

 そんなマニーに、高知ファイティングドッグスは金銭面でもできる限りの誠意を示したそうだ。

 1月9日に入団が正式に決定、3月7日にマニーは高知にやってきた。

「気ままな態度は全く見せませんでした。すごくまじめで、特に野球については自分の息子みたいな若い選手の言うことにも耳を傾ける。そしてやってみる。駒田徳広監督が2000本安打を打った大打者だということも知っていて、教えを請いました」

 44歳という年齢、2年以上実戦から離れているブランクを考えても、現役復帰は大変かと思われたが、マニーは喜々として練習に取り組んだ。そして4月1日、開幕戦に「1番・DH」で日本デビューを果たし、1安打を放ったのだ。

 その翌日、早くも試合を休んだことで話題となったが、これはコミュニケーションミスが絡んでいたという。

「マニーは年だから、ナイターの翌日にあるデーゲームの遠征には参加しなくていいと決めていたんです。でも、マニーはナイターの翌日のデーゲームは全部出なくていいと勘違いしていたようです。体調が悪いとも言っていましたが、説明したら分かってくれました」

 開幕以来、マニーは6試合で21打数8安打4打点、打率.381と実力の片りんを見せ始めたが、4月15日に肉離れを起こし、選手登録を外れた。

RECOMMEND