防御率8.05の前田健太、先発ローテ落ちも? 地元紙が「配置転換」に言及
「次なる配置転換、ロングリリーフとしての役割も、近い将来に起こるかもしれない」
記事では、前田が昨年メジャーデビューしてから最初の18試合では防御率2.95だったが、その後の21試合(プレーオフを含む)では5.22まで跳ね上がっているというデータも紹介。先発投手としては、あまりにも厳しい数字だ。デーブ・ロバーツ監督は、前田が直球の球速を上げようとしている点が「カギ」になっていると考えており、「ケンタはしっかりした制球力をそなえた選手だ。ただ今年の登板では、直球をコントロールできていない」と“苦言”を呈しているという。
地元紙「オレンジ・カウンティー・レジスター」も「マエダはここまで最も失望させる存在となってしまっている」として、同じように制球に問題があると指摘。本人が試合後、ボールが真ん中付近に集まってしまったことを悔やんだと言及しつつ、こちらもロバーツ監督の「低めというのは、膝下や膕(ひかがみ)であり、膝上ではない。彼が打たれている直球は太ももの高さであり、メジャーではしっかり捉えられてしまう」という厳しいコメントを紹介している。
では、今後の起用法に変化はあるのか。「ロサンゼルス・タイムズ」は「マエダの次なるステップを見極めることは難しい。試合後、ロバーツ監督は、マエダの次回登板を飛ばす可能性に言及した」としている。指揮官は試合後に「彼と共に戦っていくことは間違いない。だだ、幾つかの内容を話し合って、何がケンタにベストなのかを見極める」と話したという。
また、「オレンジ・カウンティー・レジスター」では「ドジャースはマエダに1日休養日を伸ばして、好投することを期待していた。次なる配置転換、ロングリリーフとしての役割も、近い将来に起こるかもしれない」と前田が先発ローテから外される可能性についても触れている。
昨季、日本人投手の1年目としては最多タイとなる16勝を挙げた前田。今季はシーズン200イニング到達も目標に掲げていたが、開幕4試合で早くも苦境に立たされている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count