ソフトB育成出身7年目捕手が存在感発揮 遠くない将来、正捕手の座も?

バットでもここまで高打率マーク、「気持ちは変わっていません」

 元々、自慢の肩を生かしたスローイングをベースとする守備面が評価されていたのだが、打撃面でもしぶといバッティングを見せる。25日の3打数2安打で21打数8安打とし、打率.381と高いアベレージを残している。

 チームは開幕からなかなか調子が上がらず、この日の勝利で11勝10敗の貯金1。だが、甲斐がマスクを被った試合に限れば、5勝2敗と大きく勝ち越している。これは甲斐が勝ち頭の千賀、そして東浜の2人とバッテリーを組んでいることも関係しているが、上々の成績と言えるだろう。

「期待に応えられるように、自分の仕事を考えてやっていきたい。気持ちは(開幕のころから)変わっていません。緊張感はもちろんあります」と、決して気が緩まることはない。先に記したように、甲斐はまだ、千賀、東浜の若手先発投手としかバッテリーを組んでいない。高谷、鶴岡の2人には実績があり、経験もある。それでも、将来を見据えた上で、一度ベテランとバッテリーを組んだときにどうなのか、見てみたいものである。

【了】

福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani

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