上原浩治、移籍後初のRソックス戦へ ボストン紙が特集「ウエハラが凱旋」
メジャー10年目のシーズンへの意欲も明かす「誰かが契約してくれるなら」
これまではファンや球団との絆を避けるドライな“流儀”を見せてきたというが、記事では「シカゴ・カブスのメンバーとしてフェンウェイ・パークにウエハラは凱旋し、彼のストイックさが試されることだろう」とレポート。上原自身も「ボストンでファンの人たちに会えるのは本当に楽しみです。多くの思い出があります。一度しか達成できなかったこともありました。ワールドシリーズ優勝です。戻った時にはファンはどんな気持ちでいるのか、教えてくれると思います」と話している。
2013年、上原はボストンで伝説となった。契約延長オプション付きの1年契約で加入し、レギュラーシーズンで73試合、ポストシーズンで13試合に登板。計88イニングで自責点はわずか10、117奪三振、四球は9(ポストシーズンは無四球)だったことを記事では回顧し、「彼はチームの成功に不可欠な存在だった」と指摘している。上原は「僕のキャリアで最高のシーズンの一つですね。もしかするとベストかもしれません」と語っているが、ボストンでの連戦でもルーティンを変えることはないという。
「僕がいた4年間もあまり出歩きませんでした。だから、急に出かけたりすることもありません。いつも通りにホテルで過ごします。オフシーズンであれば会いたい人はたくさんいます。でも、金曜日に試合もあるので、休息に充てるでしょう」
ホテルで心静かに過ごし、翌日のマウンドに備える。ボストン凱旋でも流儀を曲げることはしないようだ。そして、日本球界で10年間活躍した上原は、メジャーで10年目を迎える来季までアメリカでプレーする希望を持っていると記事の中で告白している。
「誰かが契約してくれるなら、あと1年間プレーしますよ」
42歳のベテランはセットアッパーを務めるカブスでは今季0勝1敗2ホールド、防御率2.08。10試合に登板し、失点した試合は4月16日のパイレーツ戦(2失点)のみと実力は健在だ。フェンウェイ・パークで愛された人気者はレッドソックスファンからどんな歓迎を受けるのだろうか。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count