指揮官が「希望」 ローテ落ち危機の前田健太を“復調”させた球種とは

投手コーチも配球の問題点を指摘

 この日の登板では、指揮官の要望通りカットボールが効果的だった。さらに、同じムービング系のボールであるツーシームも鍵になったという。記事では、華々しいデビューを飾った昨年4月に27%だったツーシームの割合が、シーズン終了時には13%にまで下がっていたと紹介。そして、「今季の4登板で前田はシンカー(=ツーシーム)を捨てていた。僅か5%しかシンカーを投じなくなった一方で、フォーシーム(直球)の割合は43%となっていた。この比率は決して彼の長所に合うものではない」と指摘した。

 ハニーカット投手コーチが「彼には投球に対しての決定権があり、決して完全に捕手任せにしているわけではない。時にスカウティングレポートにとらわれすぎてしまい、ベストではないことをしてしまうこともある」と、配球の問題点を指摘していたことも伝えている。

 バットの芯を外す投球で、復調のきっかけを掴んだ前田。このまま先発ローテーションに残れれば、昨季前半戦のような調子を取り戻せるかもしれない。

【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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