上昇気流のホークス打線「恐怖の8番」本格化で近づく脅威打線の早期完成
存在際立つ「恐怖の8番」上林、クリーンアップに匹敵の活躍
その中でも、特に存在感を際立たせているのが上林だ。5試合連続でスタメン起用されている背番号51は、ここまで74打数22安打で打率.297。5本塁打は、内川聖一に並ぶチームトップタイとなり、15打点も内川、デスパイネの4、5番に次ぐ数字。「恐怖の8番打者」となっている。
上林が8番にいる意味は、とてつもなく大きい。川崎が加わり、今宮、柳田、内川、デスパイネ、中村晃、松田と続く打線は、ただでさえ、相手チームにとって脅威のはず。普通、相手投手にとっては息つく場所となる下位に、1発もある打者が入ることで打線に切れ目がなくなり、相手にとてつもないプレッシャーと脅威を与えることになるだろう。それだけに、今後も我慢強く上林を起用して欲しいところだ。
7番の松田は不振だったとはいえ、クリーンアップは上々の成績をマークしている今季。松田が復調し、「恐怖の8番」上林が本格化すれば…。ソフトバンクの前身、ダイエー時代の「ダイハード打線」をも凌駕する、とてつもない打線となる可能性を秘めている。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani