3・4月の大型勝ち越し&負け越しは最終順位にどれだけ結び付く?
楽天は大幅貯金の好発進も、ロッテは打率1割台と不振
今年もペナントレースが開幕してから1か月が経過し、各球団で明暗が分かれてきた。5月6日現在、首位を行く東北楽天は18勝7敗と11もの貯金を作り、その間は連敗とカード負け越しが1度ずつしかない。3位のオリックスも4月4日から3年ぶりの6連勝を飾るなど、勝率.593と順調に滑り出した。5日の試合で2位に浮上した福岡ソフトバンクは、ここにきて打線が力強さを取り戻し、本来の力を発揮しつつある。一方で、5位の北海道日本ハムは現在4連勝中と復調気配を感じさせているものの、千葉ロッテは打線が1965年以来となる4月終了時点での打率1割台と不振にあえぎ、苦戦している。
序盤戦の戦いは、ペナントの行方にどれほどの影響を及ぼすのだろうか。まずは、2000年以降にパ・リーグのペナントレースを制したチームの3・4月の成績を振り返る。
※()はシーズン最終成績
2000年 福岡ダイエー 12勝10敗(73勝60敗2分)
2001年 大阪近鉄 16勝11敗1分(78勝60敗2分)
2002年 西武 14勝9敗1分(90勝49敗1分)
2003年 福岡ダイエー 16勝11敗(82勝55敗3分)
2004年 西武 18勝12敗(74勝58敗1分)
2005年 千葉ロッテ 21勝7敗(84勝49敗3分)
2006年 北海道日本ハム 15勝14敗(82勝54敗)
2007年 北海道日本ハム 12勝16敗3分(79勝60敗5分)
2008年 埼玉西武 18勝12敗1分(76勝64敗4分)
2009年 北海道日本ハム 12勝10敗(82勝60敗2分)
2010年 福岡ソフトバンク 20勝14敗(76勝63敗5分)
2011年 福岡ソフトバンク 8勝6敗1分(88勝46敗10分)
2012年 北海道日本ハム 17勝9敗1分(74勝59敗11分)
2013年 東北楽天 11勝14敗(82勝59敗3分)
2014年 福岡ソフトバンク 15勝10敗1分(78勝60敗6分)
2015年 福岡ソフトバンク 13勝11敗2分(90勝49敗4分)
2016年 北海道日本ハム 13勝15敗(87勝53敗3分)
上記のように、リーグ優勝を果たした17チーム中14チームが3・4月に勝ち越している。この結果を見ると、まだ1か月とはいえ、無下には出来ないのが序盤の戦いだ。ただし、4月のリーグ順位を1位で終え、以降は一度も首位を譲らなかったチームは2008年の埼玉西武のみだから、この時点での成績がペナントレースの行方を占う上で決定的な要素になるということでもない。