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3・4月の大型勝ち越し&負け越しは最終順位にどれだけ結び付く?

2000年代リーグ優勝の17チーム中14チームが3・4月を勝ち越し

 3・4月に負け越しながらも巻き返しに成功した3チームを見ると、2007年の北海道日本ハムは交流戦を18勝5敗と大きく勝ち越し、2013年の東北楽天は直後の5月に16勝7敗と多くの貯金を作っている。昨年の6月19日から球団新記録となる15連勝を達成した北海道日本ハムの大逆転劇は記憶に新しいところだ。

 また、今季の東北楽天のように3・4月から10以上の貯金、あるいは借金を作ったチームのシーズン最終成績はどのようになっているだろうか。10以上の貯金を作るロケットスタートに成功したのは2チームだけ。2005年の千葉ロッテは21勝7敗と春先から圧倒的な強さを発揮し、最終的にはクライマックスシリーズを勝ち抜きリーグ制覇を果たしたが、6月下旬からは2位に甘んじた。2014年のオリックスも19勝8敗の好スタートを切ったが、以降は勢いが陰り、10月の最終盤までリーグ優勝を争いながらも2位で終わっている。

 対照的に千葉ロッテが2000年に5勝17敗、2002年には7勝17敗1分と3・4月に大きく負け越していたが、最終的な順位は5位と4位だった。戦力が整わずに苦境が続いた設立当初の東北楽天は、2005年に6勝23敗、2006年に7勝21敗と春先からつまずいて最下位に沈んでいる。2014年の埼玉西武も9勝19敗と出鼻をくじかれたが、最後は5位で踏みとどまった。

 セ・リーグに目を向けるとどうなっているだろうか。巨人は2013年に10の貯金を作ってリーグ優勝を果たしたが、2006年には12の貯金を作ったにもかかわらず最終順位は4位だった。2008年の阪神も貯金12を記録しながら最後は2位に甘んじている。セ・リーグで出だしから2ケタの借金を背負ったことがあるのは横浜とDeNAだけで、15も負け越した2003年を筆頭に、2002年、2008年、2012年は序盤の苦戦からそのまま最下位。2014年も5位だった。

 過去の傾向から、序盤での大きな勝ち越しと負け越しは、その後のチームの行方を必ずしも約束するものではないことが分かる。ただ、上位と下位を分ける分水嶺であるとは言えそうだ。潮目が変わると言われている5月下旬からの交流戦を迎えるまでに、好調が続くチームはしっかりと足場を固め、振るわないチームは態勢を整えることができるか。それが、5月の戦いのポイントになりそうだ。

【了】

(記事提供:パ・リーグ インサイト

「パ・リーグ インサイト」藤原彬

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