球数増加のダルビッシュ、周囲の懸念“一蹴”「肘を鍛えるにはちょうどいい」
指揮官も絶大な信頼「強大で強力な人間」
記事によると、ダルビッシュは次回登板へ向けた囲み取材で、球数が多くなっていることについて「手術後そこまで投げてなかったので、自分の肘を鍛えるにはちょうどいいかなと思います」と返答。全く意に介していない様子だ。開幕から5試合目まで中4日で登板後、この2試合は中5日でマウンドに上がっていたが、10日(日本時間11日午前9時5分開始)のパドレス戦では再び中4日で登板予定。110球超の次の登板で初めて通常の登板間隔で先発することになるため、同紙は「水曜日には、ちょっとした裏付けがとれるだろう」としている。
疲労の影響が心配されたが、取材に対して、この日は通常通りに登板間のブルペンに入ったことを明かし、「特に変わったことはしてないです」とも説明したダルビッシュ。前回登板では“スライダー頼み”になってしまったと振り返っていたが、ブルペンでの直球の状態については「修正がどうとかっていうのは全くしてないですけど、今日は普通に良かったと思います」と確かな手応えを示している。
「スターテレグラム」では、「レンジャーズは新たな靭帯と共に新たな領域へと進むダルビシュの観察を続けるつもりだ」と指摘。ジェフ・バニスター監督が、ダルビッシュの登板間隔や球数制限に注意を払っていることを説明しつつ、「しかしまた、レンジャーズはダルビッシュが110球以上に対応できる能力を持つことに更なる確信を抱いている」とも言及している。
バニスター監督はエース右腕について「強大で強力な人間だ、そう、彼は以前にトミー・ジョン手術を受けたんだ。彼はこのような投球数に取り組むことができるステージに入ってきている。しかし、我々は観察を続ける必要があるし、気をつけないといけない。彼がどのように感じているか、合間に何が出来るのか、自信はどれくらいあるのかについて、非常に率直なコミュニケーションを取ることが出来ている」と絶大な信頼を示したという。
もはや“完全復活”とも言える投球を見せ始めているダルビッシュ。相手を圧倒するボールでメジャー屈指の右腕であることを証明しながら、日本人初のサイ・ヤング賞にも1歩1歩、近づいている。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count