「常に突きつけられた挑戦」 永久欠番式典控えたジーターがNYへ感謝の言葉

ニューヨークの街が持つ厳しさで成長できたジーター氏

 まばゆい光の中、ハイスピードで進む生活。得られる物は膨大だが、期待はそれ以上に大きい。そんなニューヨークの生活スタイルの中で「挫けそうになった時、常に“サイン”を示してくれた」そうだ。それは「小さな女の子がくれる挨拶だったり、道の反対側から飛んでくる声援だったり、ヤンキースタジアムのグラウンドまで続く通路に届いた客席上段からのチャントだったり。チームメイトの支えだったり」、ジーター氏は1人じゃないと勇気づける“サイン”だったという。

 ピンストライプのユニフォームを着続けた20年間は「毎日起きて、ユニフォームを着て、仕事に出掛け、ベストを尽くし、言い訳をしないこと」こそ、ニューヨークに求められ、成し遂げてきたことだと感じているという。さらに、ニューヨークの街が持つ厳しさこそが「生粋のニューヨーカーじゃない自分に、自分の力でニューヨーカーになるように教え、生粋のヤンキース選手ではなかった自分を、一人前のヤンキース選手に成長させてくれた」と感謝の言葉を続けた。

「みんながNO1になる夢を持つ街で、(背番号)NO2で居続けることも十分過ぎると教えてくれた」

 いかにヤンキースの背番号「2」が偉大な存在だったか、これから先、長く語り継がれていくことだろう。

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