セレモニー登場の松井秀喜氏にNYファン総立ち「ジーター以外で最大の声援」
特別な友情で結ばれたジーターと松井氏
松井氏が登場した後には、元中堅手のバーニー・ウィリアムズ氏、「ミスター・オクトーバー」の異名をとったレジー・ジャクソン氏、元監督のジョー・トーリ氏、そして、ジーターとともに「コア4」と呼ばれた元投手のマリアノ・リベラ氏、アンディ・ペティット氏、元捕手のホルヘ・ポサダ氏ら、名門球団のレジェンドたちが次々と紹介された。
松井氏は2003年から09年までヤンキースでジーターとチームメートとしてプレー。他人への敬意を忘れないという共通点を持つ2人は、同い年で親交も深く、お互いを「トシヨリ(年寄り)」と日本語で呼び合った。日本球史に名を残すスラッガーでありながら、常にチームプレーに徹する松井氏のスタイルにジーター氏は一目を置き、特別な友情で結ばれていた。
09年のフィリーズとのワールドシリーズでは13打席8安打3本塁打8打点という衝撃的な活躍で、日本人として初のワールドシリーズMVPに輝いた松井氏。このシーズンを最後にヤンキースを契約満了となり、エンゼルスに移籍したが、対戦相手としてヤンキースタジアムでプレーするようになってからも、ニューヨークのファンから温かい拍手を浴びた。
その歓迎ぶりは、松井氏が2012年限りで引退してからはさらに熱烈なものとなり、セレモニーで登場するたびにスタンディングオベーションで迎えられている。ピンストライプの名門に世界一をもたらした英雄のことをヤンキースファンはいつまでも忘れることがないようだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count