「福岡発 売り子名鑑」昔は野球少女、最年少から5年目迎えた21歳の大学3年生
小学生時代は「野球少女」、「常連さんがライトスタンドに多い」
「お客様が楽しそうにしているのを見るのが好きなんです。点が入ったあと、ホームランが出たあとに、球場が1つになっている瞬間が好きで、その中にいられるのがいいですね。あとはお客様や常連さんが名前で呼んでくれたりするのが嬉しいです」とその魅力を熱く語る。
実は「美咲」さん、小学校時代は自ら野球をプレーする「野球少女」だった。「小学校の2年生くらいから6年生くらいまで、少年野球チームに入っていました」。二卵性双生児だという彼女。3歳上の兄と、双子の兄が共に野球をやっていたことで「そのチームの監督から入りなよと言われて入りました」。守備位置はセカンド、ライトだった。
「常連さんがライトスタンドに多いので」と、今はホークスファンが埋めるライトスタンドを中心に売り子に汗を流している。
「ゆっくり喋る、落ち着いた男性が好きです。あとはスーツを着こなしている人は格好良いと思っちゃいます。年上の、大人の男性」が好きな男性のタイプの「美咲」さんは「人見知りだと思っていたんですけど、違うみたい」と、気さくにファンと話をしているという。
「タオルは毎日、首からかけています。毎日違うので、統一性がなくて、申し訳ないんですが……。見つけてくださった際には、気軽に声をかけてください。割と誰にでも心を開きますし、他愛のない世間話でもいいので、話しかけてくださいね」
【了】
福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani