プロ2戦目の広島右腕が見せた抜群の対応力「勇気を持って変えてよかった」
ミスした選手がリベンジ、緒方監督「力をつけた証拠」
打線は先制された直後に4点を奪って逆転し、その後も追加点を重ねて、取り戻した主導権を相手に渡さなかった。初回の得点は鈴木、安部と前夜の9回に守備でミスを犯した選手で、安部は「昨日は(鈴木)誠也がロッカーでかなり悔しがっている姿を見て、自分も思うところがあった」と心情を吐露し、初回のチャンスの場面は「こんなにおいしい場面はないと思って打席に入った」とリベンジの気持ちで結果を残した。
緒方監督は「ミスはつきものだし、挽回するチャンスはある。昨日ミスした選手が、切り替えて次の試合に臨む。そういう姿を見せてくれたのは、力をつけた証拠だと思う」と、主軸になりつつある若い選手の成長ぶりを感じているようだった。
首位の阪神が敗れ、ゲーム差は再び1.5ゲーム差となった。交流戦前に、再び首位の座を目指すチームが日々成長する姿が見られたゲームだった。
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大久保泰伸●文 text by Yasunobu Okubo