ダルビッシュが絶賛される理由 米専門家が分析「速球に信頼を抱いている」

「彼の状態がいい時は誰も打つことができない」

「人々が口にするのは、彼はファストボール(速球)により信頼を抱いているということだ。いつも私は素晴らしい考えだと思っている。あそこまで力強く投げるためには、速球をより多く投げなければいけない。そして、これが彼のしていることだ。他の球種をあれこれ弄り回すのではなくね。最善の方法は、ただファストボールを投げて、打者が打てるかどうかを見ることだ」

 ダルビッシュと言えば、スライダーやカーブも超一級品というイメージが強い。ただ、トミー・ジョン手術後のリハビリ期間に肉体改造を行ったこともあり、復帰後は明らかに速球の力強さが増した。“進化”は球速にも表れており、今季は98マイル(約158キロ)を計時することもしばしば。高めや低めギリギリの速球で空振りを奪う場面は多い。

 記事によると、カージャン氏は「彼の状態がいい時は誰も打つことができない」と指摘。さらに、「『これをやってみよう』と彼に言う人々に対して非常によく対応できていると思う」と、ダルビッシュの“対応力”についても称賛する。さらに、「このようなことに対して、彼は反対したことはないと思うよ。彼は本当に幸せな男のように見える。球団にも満足していると思う。マウンド上に上がったとき、それがわかると思うんだ」 と、レンジャーズと特別な関係を築いていることにも言及している。

 レンジャーズは、シーズン終了前にダルビッシュとの契約延長を目指しているとも伝えられている。最高の評価を受ける右腕は、新たに超大型契約を結んで残留するのか。それとも、FA市場に打って出て、大争奪戦を巻き起こすのか。好投を続ければ続けるほど、その価値が高まっていくことは確かだ。
  
【了】

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

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