田中将大の不調続けばヤンキースはエース補強か 米紙特集、候補に9投手
先発陣のてこ入れ必要も大型補強には高いハードル
その他には、今季すでに5勝をマークするロイヤルズの左腕ジェーソン・バルガス投手、2014年に20勝をマークしたジャイアンツのベテラン右腕、ジョニー・クエト投手、同じくジャイアンツの左腕マット・ムーア投手、2015年に19勝を挙げてヤンキースにフィットする投手として名前が挙がったことのあるパイレーツの26歳右腕ゲレット・コール投手、右肘手術から復帰したレイズのアレックス・コブ投手、ツインズで今季好調の34歳アービン・サンタナ投手、潜在能力の高いアスレチックスのソニー・グレイ投手が挙がっている。
ヤンキース先発陣の防御率は5月20日時点で、ア・リーグ14位の4.67と、てこ入れが必至の状況。その一方で、実際に大型補強に踏み切るのは容易なことではなさそうだ。同紙によると、スタインブレイナー・オーナーはマイナーの若手有望株の放出に消極的とされ、来季のチーム総年俸をサラリーキャップ額以内に抑えたい意向が強いという。
昨季ヤンキースが主力選手を放出して各球団のプロスペクトをかき集めたように、トレードによる投手補強には相当の交換要員を提示するか、不良債権化した高額年俸を負担する必要があり、オーナーの意向にそう形で補強を進めるのは難しい状況。そんなチーム事情もあるだけに、エース田中の復調が待たれるところだ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count