イチローにブーイング続けた敵地ファンが変化? 米紙特集「渋々リスペクト」
「低空のミサイル」で「名前を球史に刻んだ」
16年前の出来事について地元紙は「イチローはブーイングを受けた。野次られ、物も投げつけられた」と振り返り、「(ブーイングは)彼を全く動揺させなかった。ロングが進塁を試みることは完璧に合理的だったが、イチローはマリナーズの三塁手、デビッド・ベルに低空のミサイルを投げ込み、その名前を球史に刻んだ」と名シーンを紹介した。
その後もアスレチックスのファンは日本人外野手に対してブーイングを浴びせ続けたが、時間の経過とともに変化してきているようで、イチロー自身、記事の中で以前よりもその声が減っていると実感していると語っている。
また記事では「マーリンズに移籍する前からアスレチックスファンは渋々ながら未来の殿堂入り選手をリスペクトするようになっていった」ともレポートしている。
メジャー17年目を迎え、最年長野手となったイチローはこの日、今季初めてオークランド・コロシアムでプレー。再びアスレチックスファンの前で輝きを放った。鉄人“イチロー”の現役継続の動向を、敵地メディアも気にかけている様子だ。
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フルカウント編集部●文 text by Full-Count