プロ5年目の1軍初登板、ホークス笠原がホロ苦デビューの中で得たモノ
初登板で相手の応援も体感、「凄いなと思いました」
12年のドラフト5位で福岡工大城東高からソフトバンクに入団。昨季はファーム最多勝の9勝をマーク。今季は中継ぎとして初の開幕1軍入りを果たしたが、登板機会のないまま開幕カードが終わり、2軍に降格していた。その後は、先発陣に怪我人が続出したチーム事情もあって、再び先発として調整。ウエスタン・リーグでは中継ぎでの登板も含め、9試合に登板して3勝負けなし。防御率1.42の好成績をマークしていた。
ようやく掴んだ1軍のマウンドに「初登板出来て良かった」という左腕。「相手の応援を聞いて、凄いなと思いました。(2度の牽制で)ブーイングももらいましたし」。
この日は、僅差のビハインドという場面でもあり、デビュー戦としては厳しい場面だった。四球、安打こそ許したものの、真っすぐで空振りやファールを奪うことも多く「きっちりと投げることが出来れば、抑えられる感じはしました」とも。悔しい結果には終わったが、手応えもあった。22歳にとっては、大きな一歩となったはずだ。
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福谷佑介●文 text by Yusuke Fukutani