前田健太、“交代寸前”から逆転打 決断の監督「ちょっとした駆け引きだよ」
地元メディアも指揮官の采配を称賛、ロバーツ監督は「彼は何が何でも打とうとする」
さらに、1点差に迫った4回2死二、三塁の打席では、左翼線を破る逆転の2点タイムリーを放った前田。この日は、バットでも勝利に大きく貢献したが、この場面、打席が回る直前まで、ネクストバッターズサークルにはフォーサイスが前田の代打として待機していた。しかし、ロバーツ監督は先発右腕を代えることなく、そのまま打席に送る決断を下した。
米テレビ局「NBCロサンゼルス」電子版は「プイグが右前打で1点を返し、2-3と詰め寄ると、フォーサイスが打席に向かう番となったが、直前にロバーツは彼を呼び戻し、マエダを打席へと送り返した」と説明。そして、指揮官が試合後に「あの時点で彼の投球内容なら、彼は何が何でも打とうとする。私のちょっとした駆け引きだよ」と振り返ったことも紹介している。狙いは見事に的中。記事では「当惑してしまうような采配は成功し、ロバーツを天才のように見せた」と、その采配を称えている。
ドジャースは6回からマウンドに上がった柳が無失点の快投を見せ、“日韓継投”で白星を掴み取った。前田は自身3連勝を記録。防御率は5.08となっている。
【了】
フルカウント編集部●文 text by Full-Count