侍Jスコアラーが語る“衝撃” 米国人投手と日本人打者の「力の差」

終盤まではシミュレーション通り、「チャンスがあの日に来たと思った」

「勝つ可能性があるなら、1対1で終盤に進んで、ワンチャンスで1点勝ち越し、そのまま逃げ切る。この展開しかないだろうとシミュレーションしていました」

 アメリカの打線と打ち合いになったら、勝ち目はないと考えていた。菅野智之投手(巨人)、千賀滉大投手(ソフトバンク)で抑えることができなければ、他の投手も抑えられる可能性は低い。一方、打線はアメリカの投手陣から3点以上取るのは難しいだろうと分析していた。

「アメリカの先発、ロアーク(ナショナルズ)は50~60球程度で交代し、それからメジャー屈指の中継ぎ陣がどんどん出てくるのは予想していました。日本の打線には自信を持っていましたが、投手全員のレベルが高いので、初見では厳しいと思っていました」

 迎えたアメリカ戦、先発の菅野が4回に1点を先制されたが、日本は6回に菊池涼介内野手(広島)の本塁打で同点に追いついた。試合は志田スコアラーが「勝ちパターン」でシミュレーションしていた通りに1対1で終盤に進んだが、8回に2番手の千賀が追加点を許し、1対2で惜しくも敗戦した。

「10回に1回、その1回のチャンスがあの日に来たと思いました。あと一歩まで追い詰めることができましたが、勝ち切れなかった。そんな試合でした」

 1点差での敗戦。しかし、アメリカの投手と日本の打者との差は大きいと志田スコアラーは話す。

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